2012年7月8日

「お笑い」の本質を鉄拳の「振り子」を見て考える






「爆笑だけがおもしろいわけじゃない」と以前ラーメンズが言っていたど、この鉄拳のパラパラマンガの「振り子」に関しては笑える要素が微塵もないんちゃうやろか?

笑える=面白い 面白い≠つまらない
笑えない=つまらない

この方程式でいくと、この「振り子」は「つまらない」となってしまうねんな。
けどこの「振り子」はとても面白くて感動的だという意見が海外からも寄せられているし、個人的にもAndroid スマートフォン「GALAXY Note SC-05D」とのコラボレーションということで笑いより感動路線に走った感は感じるけど、「ウエディングベールを持って走るシーンですでに男性が死亡している」というさり気ない描写を取り入れるとか、鉄拳の持つ「魅せる上手さ」があってとてもいい作品だと思うよ。

芸人鉄拳のパラパラ漫画「振り子」に外国人が号泣」というまとめサイトではこのように賞賛されている。
■ 映画トワイライトよりも遥かに優れたラブストーリーだった。 +22 マレーシア  
■ 本当に、胸を打たれる作品だった……。 マレーシア 
■ なんだろう、この湧き上がる感情は……。 オーストラリア 21歳 
■ 信じられない。ホントに感動的だ。この傑作を創り上げた人は誰なんだ? 韓国 
■ 嘘はつけん。ああ、泣いたさ。 アメリカ 25歳 
■ くそう! 誰だこんなとこに玉ねぎを置いた野郎は……。 +25 カナダ 22歳 
■ ああ、もうっ、泣かされちゃったわ :') アメリカ 15歳 
■ Kanjiが読めればよかったのに。それでも感動的だったわ。もう少しで泣きそうだった。 アメリカ 19歳 
■ もう寝なきゃいけないのに、観るのがやめられない :') 国籍不明 
■ 私の顔を流れるものは何? これが涙?! アメリカ 22歳 
■ WOW……震えが来たぜ……。とてもクールな動画だったよ。 アメリカ 19歳 
■ 嗚呼、いい年をして泣いてしまった。 +24 アメリカ 25歳 
■ 誰か内容を説明して。途中で何か分からなくなっちゃったの。 ベネズエラ 
■ 日本人め、どうして私を悲しくさせるのよ :( +28 アメリカ 
■ この動画が教えてくれる教訓。 「人生を諦めるな。今あるものを大事にしろ。なぜなら、人生は一度しかないのだから」 フィリピン 
■ ああ、僕の愛する人よ。君と僕は永遠に一緒だ。もし君を傷つけたことがあったのなら、どうか許してくれ…… :´( ブラジル 
■ これは……なんて凄いんだ。どんな言語を用いても、この素晴らしさを表現するのは不可能だ。 サウジアラビア 
■ 俺達は皆、時の流れに身を任せて生きている。友だちや家族との宝物のようなすべての瞬間を抱えて。 
  どうか母親にもこの動画を観て欲しい。こんなにも美しいアニメーションを作ってくれて、ありがとう。 アメリカ 34歳 
■ 3分という短い時間に、人生の教訓が詰まってる。 カタール 21歳 
■ 泣いてなんか(グス)ないんだから(グス)。ああもうダメ。目から滝のように涙が。 アメリカ 17歳 
■ これはきっと、俺の未来を切り取ったアニメーションだ ;(? +3 アメリカ 22歳 
■ 男性が時間を止めようとする場面が好きだ。強く心を揺さぶられてしまったよ。 +14 アメリカ 100歳 
■ ちきしょう! 元気を出すために、猫動画を沢山観なきゃいかん。 カナダ 
■ ディズニーはこの作品から何かを学んでくれよ。 +6 アメリカ 31歳 
■ 今まで俺が目にしてきた映像の中で、もっとも美しい芸術作品のうちの一つだよ。 アメリカ 32歳 
■ この動画の詳細をもっと知りたいなぁ。しかし美しいアニメーションだった。 
  「アニメ」は、女生徒やロボットやバトルだけじゃないんだな! +4 アメリカ 
■ どんなストーリーか予想できちゃったけど。 アメリカ 
■ この作品に涙し、何度も何度も観直してる人は挙手…… :( +34 アメリカ 31歳 
■ 深いなこれ。凄すぎて鳥肌が立っちゃったよ……。 国籍不明 
■ 結局のところ、シンプル・イズ・ベストなんだよなぁ。 オーストラリア 21歳 

http://now2chblog.blog55.fc2.com/blog-entry-3601.html

つまり鉄拳は「お笑い」というカテゴリーを越えてしまったんやなぁ。
イレギュラーと言えばそれまでやけど、「爆笑だけがおもしろいわけじゃない」と言っていたラーメンズ自身はどんなシュールなコントにでも笑いの要素を含ませている。
「お笑い」の人が「笑い」で勝負しない。
これはなんとも微妙な立ち位置になったもんやなとボクは勝手に思ってしまう。

せやったら感動映画を撮っているビートたけしはどうなの?って言われそうだけど、彼は
「アカデミックな場所では『北野武』または『マス北野』、芸人として出る時は『ビートたけし』で使い分けていると言っているし、それぞれのスタンスを大切に考えとるんやなぁ、と変に納得させてしまうオーラがある。

今のテレビ業界を否定する訳やないけど、「面白い=爆笑」だけで捉えてしまうと、見落とし勝ちになる「本質的な面白さ」を逃してしまうんやないやろか?

ラーメンズの面白さは「爆笑」だけでは到底語れへんのやー



誰かが言ってたと思ったけど、

おぎやはぎ=芸能人
バナナマン=芸人
ラーメンズ=文化人

このようにカテゴリーで考えたら、「あー、なるほどね」となるかもなぁ
ちなみにラーメンズの「銀河鉄道の夜のような夜」というコントは初見では完全に理解できないかもしれんね。
彼らの練りに練ったコントを完全に理解するにはDVDを何度も見る必要があると思う。
これじゃぁテレビには向かないよね。





一方バナナマンのコントはこんな感じ。





バナナマンの「ルスデン」は名作コントって言われとんねんな、ラーメンズみたいに練りこんだストーリーは素晴らしいけど、会場におこる笑いはやっぱり爆笑やねん。
それぞれカテゴリーが少しずつ違うから、見る方も相手が何を伝えたいのかを理解すれば、それぞれの面白さを十分に楽しめると思うんやね。





テレビに出ないからといって面白くないわけじゃない。
ぜひ自分の目で確かめてみてね。

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