Three German students surprise a homeless guy
バケツを借りてドラム演奏する路上ミュージシャン
こんな動画が今世間の注目を浴びてるのをフェイスブックとかで見たことある人、多いんやないかな?
コメント欄もいろいろ賑わっとるし、人それぞれ考えるところがある、っちゅーことは、この動画は大成功だったということになる。ある側面では。
じゃあ、コメントの内訳を見てみよう
・感動した
・素晴らしい
・捻くれたコメント多いけど
・おっちゃんすこし困ってたな。
・見世物みたいになってなかったです?
・ヤラセだろ?
・暇な奴の遊びだ!
・素晴らしい
・最高ですね
・偽善者っぽい
・泣いた!
・見習いたい
・これはなんて言う歌ですか?知りたい!
・あれからホームレスの人が助かってるといいね
・調べたところホームレスの方は俳優さんらしいね、ちょっと感動が薄れた
・シャアしておきます
まぁこんな感じやな
素直に受け取った人もいれば、細かな違和感に戸惑った人、疑ってかかる人・・・
中には作り物というだけで拒否反応を起こしている人もいるし、すべてがノンフィクションと思ってしまっている人もいる。
まぁ、僕はここにこのビデオの感想をたらたらと書く気はないけど、最初に感じたのは「上手い」ということやね。
まるでホームビデオのような自然さと、広角なウエアブルカメラによる臨場感、そして素朴なアコースティックサウンド。
短時間の中に込められた感動のストーリーを見終わった後は、落ち着きのあるメロディで余韻とともに締めくくる。
なんと素晴らしいビデオなんだろ
さて、確かに素晴らいんだけど、素晴らしすぎて違和感を感じるポイントをいくつかあげるで。
まず、何人かが指摘していた、ホームレスの俳優説。
これは僕が思うに当然や思う。
「学生たちは実際にこの試みを行ったが、突然撮影されるホームレスの人の気持ちに配慮し、あらためて俳優を雇って撮影した再現VTR」
ということや。
彼らはこの動画のアクセスが急拡大することは、ある程度予測してたに違いないからね。
つまりこのビデオは、非常に巧妙に作られた、多くの人に見せるためのイメージビデオなわけ。
これを見て、ヤラセだ!とか、ホームレスの表情が・・・とか言ってしまうのは、「ウルトラマンの背中にチャックがあるよ!」って騒ぐのに近いと僕は思うねん。
反対に、すべてが真実だと思ってしまった人はあれやな、もう少し見抜く力を養ったほうがいいね。
あの有名な某人が言ってたけど「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」って言葉。
なにも見抜くのはうそだけやないんやで、違和感や差異を感じるか感じないか。
ここが一番大事なポイントやと僕は思ってる。
今回僕が感じた違和感はな、実はもっと別のところでな
このビデオ、あまりによく出来すぎていることや。
まず撮影カメラの台数、そして使い分けの上手さ。
イントロは被写体深度を非常に浅くし、まるで映画のオープニングのようにキャッチーだ。
次に0:27あたりからの広角カメラの登場。
これは胸に装着したGoProだと思うけど、なんとも言えない臨場感が出てるよね
0:31では関係者と思われる撮影者がビデオに写りこんでる。
けどこのアングルで撮影されたであろうシーンは最後まで使われてはいないのはなんでやろね。
1:01にはおそらくイントロのカメラと思われる望遠でのカットが入るけど、微妙な揺れがホームビデオっぽさを残してる。
2:05あたりは取り巻く観客たちのシーンだけど、通行人が他のカットとは異なるから、たぶん適当にどこかのタイムラインから抜いてきたんだろうね。
と思って、2:21まで見たら同じ通行人が登場。黒い大きなリュックを背負った人ね。
けど全然違和感ないやろ、やっぱ上手いなぁ。
2:23には観客側からのアングル。これは小さいカメラ。もしかしたらiPhoneとかかもしれない。
3:01はサイドからの望遠アングル。これは最初のカメラかな?この後3:08のピンクの帽子を写すカメラとは、タイムラインに狂いがないから、また別のカメラだね。
つまり、ここまでで登場したカメラは、最低でも4台。
ちょっとビデオ編集したことがある人なら分かるを思うんやけど、どんだけ手間かかっとるねんって話や。
とりあえずカメラの話は置いて、次は音声。
僕的には、ここが一番上手いと思ったところ。
アンプラグドの一発録りって簡単っちゃ簡単やねん、録るほうはな。
ただし、屋外でPA無しでビデオカメラのマイクで録ったとしても、音質的には論外で、はっきり言ってこのビデオの再生数にも大きく影響したと思うんや。
このビデオの作者はどうしたかというと、登場人物それぞれにマイクを持たせたと思う。
もちろんホームレスのおっちゃんもやで。
分かりやすいのがこのシーン
ほらね。
そもそもあんなに騒音の多いところで、アンプなしで歌をうたおうなんてなかなかのチャレンジャーやしな。
ってことで、音声チャンネルは、最低でも5本。もしかしたらギターとボーカルは別チャンネルかもしれないし、どう見てもワイヤレスやしね。
きっとあとから細かくEQやPAN振りしてるかもしれないと考えたら、もはやプロの犯行やな。
そして最後に僕が一番気になった部分、あるアパレルブランドの存在。
イントロのシーン
ご存知スウェーデンのアパレル企業、Hennes & Mauritzはドイツでも有名、ちゅうかH&Mにとってドイツは最大の市場なんやけど、やたらとビデオの中でロゴが目立つのが気になる。
そりゃな、店の前で撮影してるんやから映るのも当然やな~
当然やな、当然・・・、当然?
この店の前で撮影するのが当然?
イントロの大きくH&Mのロゴが映るシーン、たまたま映ってしまったの?選んだの?残したの?
まあ、そんなことはディレクターにでも聞いてみないと分からんな
そんなことより、学生達がかぶってた麦わら帽子、オシャレやなぁ、僕も欲しいなぁ、どこにあるかなぁ、そうだ、とりあえずH&Mに行ってみよう。
きっと良いものが見つかる気がする。
とりあえず、シャアしておくか
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